孤独が好きな寂しがりやBlog -3ページ目

人魚姫5

;人魚姫1 @前章の前章の(以下省略)@wrote on 05月10日 04時56分20秒 

;人魚姫2 @前章の前章の(以下省略)@wrote on 05月13日 01時02分16秒  

;人魚姫3 @前章の前章@wrote on 05月19日 07時59分25秒 

;人魚姫4 @前章@wrote on 05月21日 06時43分09秒

;●●●書き始め●●●

;5/23 4:45


「結婚しないと、私が死ぬ―――?」


一体、何のことか。


フィリックスには、フィリアの言った事が分からなかった。


言葉の意味はわかる。

フィリアの口から出た、その言葉の裏面に何かあるのか。


何がそう、フィリアに言わせたのか。


考えようとしたが、それを即座にこう解釈した。


―――婚約が事実上、成立したのがバレた。


だからこそ、フィリアは「私と結婚して欲しい」という思いを込めて、

「私と結婚しないと、フィリックス様は死んでしまう―――」

と言ったのだろう。


一瞬、笑いかけたフィリックスだったが、

フィリアが存外に真剣な面持ちであったため、笑うのを止めた。


嫉妬からくる妄言―――。

それがフィリックスの判断だった。


「フィリア。

 何故、私は君と結婚しないと死んでしまうのかな?」


フィリックスは、荒唐無稽な話から、子供をあやすようにフィリアに訊ねた。


「実は―――」


自分がセイレーンだった事。

海難事故の時、フィリックスを助けた事。

フィリックスと再会したいがため、人間となったこと。


そして、人間となるために薬を貰った際に交わした、老婆との契約の事。


フィリアは、今までの事を全て話した。

―――姉たちから貰った、銀のナイフと、それに関する話を除いて。


一通り、話を終えたフィリア。

フィリックスは、窓の外に映る月夜を眺めたまま、その話を最後まで聞いていた。


しばらくの間、沈黙があったが、

フィリックスは、フィリアの隣に座り、フィリアの髪を撫ぜた


「あの海難事故の時、

 私を助けてくれたのは君だったんだね、フィリア」


「―――?」


フィリアには、何を言われたのか分からなかった。


「あの時の事は忘れていないよ、フィリア。

 確かに、あの時助けてくれた女性の面持ちは君にそっくりだ。

 お礼を言わなきゃいけないね。―――あの時は、ありがとう」


何故、その事を―――?

死ぬ、という話はしないの?


フィリアは、混乱しながらフィリックスの言葉を聞いていた。


「しかし女性というのは、大人になれば顔立ちが変わってしまうね。

 あの時は、まだ女の子の顔だったから、今まで気付かなかったよ。

 どこかで見た事があったような気はしてたけど、ね」


フィリックスがフィリアの頭を抱きかかえ、自身の胸に優しく押し付ける。


「あの時は、ただ可愛いな、と思っていた。

 そして、今では綺麗になり、そして私を愛してくれている。

 こんなありがたい事は無い」


「……。」


フィリックスの温もりと匂いを感じながら、フィリアは黙りこくっていた。


「フィリア。

 私の事……好きかい?」


「……?」


「私は、君の事を愛しているよ」


「……。」


「一生、私の側にいてくれるかい?」


「フィリックス様……」


「フィリア。

 私の側に、ずっといてくれるかい?」


「……はい」


フィリアはフィリックスの温もりと匂いに包まれたまま、

ただ、ひたすらにフィリックスを感じていた。




その日以来、フィリックスは子供をあやすようにフィリアと接していた。


それに気付いた侍女長が不審に思って訊ねると、フィリックスはこう答えた。


「フィリアは、夢見る少女のように結婚そのものに憧れを抱いている。

 私が別の女性と結婚したら、嫉妬に狂うかもしれない。

 寵妃という自覚を持てなかったら―――少々惜しいが、手放すしかないな」





それよりしばらくしてから。


フィリックスの王太子(王位継承権第一位)冊立の発表があった。


フィリックスの母親が名も無き漁民の娘、という身分の低さを問題視する貴族・騎士も若干いたが、

それ以外に国王の血をひく男児がいない事、未発表ながら婚約相手に裕福な外国の王女がある事など、

消極的な賛成意見が大勢を占めた。


その一ヵ月後、王太子の婚約発表があり、

これでフィリックス王太子は国内外から協力な支持を得ることになった。


正式な婚約は一ヵ月後、半年後に結婚と、国内ではその噂で持ちきりだった。


その晴れやかな噂の中―――

フィリアの心は、重く、沈んでいた。


「すまないが、1ヶ月ばかり留守番を頼むよ―――」

フィリックスは留守にする理由もフィリアに告げず、そのまま出かけた。


婚約発表の日、フィリックスは国軍視察を経て、婚約の儀式を行いに将来の王妃の母国に赴いた。


『―――もし、お前さんが惚れた男が別の女と結婚したら……その男の命を貰おう。』


フィリアは、あの老婆との約束事を思い出していた。


あれは事実なのか。

本当にフィリックスは死んでしまうのか。


そもそも、どうやってフィリックスの命を奪うのか。

いつ、フィリックスが亡くなる事になるのか。


様々な思いが胸に去来する。


その去来する思いを胸にしながら、

フィリアと誼(よしみ)を結ぼうとしている貴族主催のパーティに出席する。


軽やかに舞おうとしても、足が動かない。

軽やかに歌おうとしても、声が出ない。


フィリアの心は晴れないまま時は流れ、フィリックスは公務を終えて戻ってきた。




フィリアは、戻ってきたフィリックスを捕まえて、フィリックスに再考を求めた。


フィリックスの言葉は明快で、

フィリアとは結婚できない、別の女性と結婚する事になる、

結婚せずともフィリアとは今までの生活を続ける。


フィリックスは、特に

「今までと同様フィリアとも会うし、今までと同じ生活を過ごせる」

という点を強調した。


しかし、フィリアにとっては『結婚できない』という事情が重大であった。

何故なら、老婆が「命を貰おう」と言ったのだから。


話は平行線を辿り、フィリアは涙を流しながら逆上していった。


無論、フィリアに命を助けられた時の事情も、忘れてはいない。


だが、それはフィリアがセイレーンであった事の証明であっても、

「結婚しなければ死ぬ」というのはあまりにも話が突飛しすぎている。


フィリックスは、どんなに言っても聞かないフィリアを持て余すようになった。



1.フィリアを説得するのを諦める


2.折衷案として、真似事の結婚式を行うように提案する

  (正式の結婚式が終わってから、形式に則っていない結婚式を挙げる)


3.折衷案として、真似事の結婚式を行うように提案する

  (正式の結婚式を終える前に、形式に則っていない結婚式を挙げる)



;●●●ここまで書き終わり●●●

;5/23 6:30

;続き@人魚姫6 @wrote on 05月24日 14時20分42秒 


/*****************

予定では、ここでファイナルにしようと思いましたが、選択肢が入れる余地があるじゃん、という事で一旦ここで区切る事にしました。

テーブルトークRPGをやっているせいか、こういう妙ちくりんな選択肢を考えちゃうのも微妙な感じですが……。


とはいえ、これでマルチシナリオっぽくなりますか、少しは。

2.及び3.の選択肢は、「痕」のように1.の物語が終わってから出る、という具合になりますね。

そうでなきゃアンデルセン童話のように、人魚姫の美しい死に様(?)が出ませんから(^^;


あ、でも、普通に2.の選択肢に進むようにした方がいいのかな?

もっとも、そうするとフィリアがフィリックスを殺める動機が無くなってしまう……。

後付けで「それでも(当然)死ぬよ」とすればいいんだろうけど。



ちなみに、今回は1時間45分で5.61KB。

何か、章数が増えていくたんびにペースが落ちてるような気がします。ばぅあ。

Quartett! "THE STAGE OF LOVE"@【エロゲー専科】

多分初めてですね、「このエロゲー(美少女ゲーム)が好きだ」と言えるえろげに出会ったのが。


今まででは、

「歴史が設定背景にあるから『セイレムの魔女たち』と『奴隷市場』は好きと言えるね、

 『ESの方程式』『黒の断章』はクトゥルー系でいい雰囲気だね、

 『CLANNAD』の草野球編は面白いね」

とかいった、何かしらのファクターがらみがあって、そこから「好きと言えるかな」という流れ(?)だったんですけど(CLANNADは草野球かよ、という突っ込みは禁止)、

ゲーム全体をひっくるめて純粋に好き、というのは、この『Quartett!』が初めてです。


とはいえ、『Quartett!』も音楽(弦楽器)というファクターがあるからこそ好きと言えるんですが、

何と言いますか、学生時代に音楽をやってた人間から見るとナチュラルに「いいな」と思っちゃうんですよ。

学生時代に「音楽が(楽器を弾くのが)好きで好きでたまらない」という経験をした人だと、多分自分と同じ思いをするんじゃないでしょうか。

自分もそういう時期があったよな……と感傷に浸れますしね(いい思い出も苦い思い出も含めて)


好きなゲーム、とは言っても、このレビューを書いている時点では、総合評価が8位(114ゲーム中)と、微妙に低かったりするんですが。 (Excelファイル)

まぁ「好み」と「評価」は別物だ、という生きた実例がこの「Quartett!」になるかな?

もっとも、好きと言えば好きかな、と思っている「DiaboLiQuE」が最高評価だったりするんですけど。……何故だろう?



このゲームの特筆すべき点は「F・F・D(フローティング・フレーム・ディレクター)」というシステムです。

簡単に言うと、漫画と同じ表現方法といいますか、漫画の1ページないし1コマを画面表示させる……って書いても微妙に分かりづらいかもしれませんね。

小説で

『誰々が何をしようとした。』

という表現ではありません。

漫画と同様の、吹き出し、と言うんでしたっけ? 楕円形とか、長方形とか、その中に会話分が入っています。


そういった『漫画と同じ』表現方法を実現したのがこの「F・F・D」です。

(おまけで書くと、ロースペックのマシンでも動くとも。最近のPCだったら特に問題にする点でも無いですが)



画面に表示されるのが、概ね短い会話文だけですので、何気にハンズフリーモード(マウスクリック無しで自動的に次の文に移る)が合うゲームだったりします。

これが結構便利……というか、相当ユーザフレンドリーなシステム(及び会話文)だったりします。

短い会話文ですので、読んだ後に次のページ(コマ)に移る。これがまた凄く便利。

(物語の質こそいいけれども)鬼のようなマウスクリック耐久レースを強いる「CLANNAD」とか「君が望む永遠」を代表にした、他のメーカ・ブランドも見習って欲しいものです。

テキスト系アドベンチャーゲームでハンズフリーモードにすると、たまに長い文章が読みきれずに次の文章に移っちゃいますからね……。



システム的には優れたFFDですが、結構手間がかかりそうですね。

プログラムを書くのも大変だし、スクリプトも調整や指示が多くなってしまうのが想像できます。

いくら(会話文が多いのもあって)シナリオ内容(テキスト文章)が少ない、っつっても、

スクリプト書くのも手間だし、どちらにせよシナリオプロットは必要、という事を考えれば、シナリオライター……というかスクリプトライターは大変でしょうね。

デバッグも加味したら、相当な労働量が必要でしょう。想像でしかありませんが、漫画を書く以上に労働力を注ぎ込む必要があるでしょうから。

「どこに表示させるか」というプロセスも必要になりますからね……。




先ほども書きましたが、もう一つの特徴である弦楽器。

あ、ちなみにカルテットの内訳(?)は、バイオリン×2、ヴィオラ、チェロ。

普通にクラシック曲をイメージさせますね。っつか事実、クラシックを弾いてるんですけど(無論、クラシックだけではないですが)。


で、パッケージに書いてありますが、カルテットは本物のプロフェッショナルが担当しています。

かなりの有名人のようですが……邦楽ポップは99%Zardしか聞かない人間には「あ、そう」で済んじゃいますね(^^;

価値を知らぬ人間には、まさに豚に真珠、猫に小判。

……自分の事指して言ってますねorz

嗚呼、やっぱせめてもう少し熱心にやっておくんだった(つдと)


それはさておき、音楽……というかカルテット聞いた感想ですが、これはゲーム中(シナリオ中)で初めて聞いた時は鳥肌が立ちました。いや、いい意味で、本当です。

何と言うのかな、音楽が(ピアノの弾くのが)好きだった事もあったせいか、そういう……ちょっとネタバレになりますが、


みんな(仲間)で、好きな音楽を合奏する、というシチュエーションを、

セピア調の色彩で印象的なシーンを繰りながら、

質がいい音楽が流れる、


というのは、もぉすごくいい雰囲気なんですよ。


音楽の話ではなく、シナリオ部分にも重なる話になりますが、、

Keyブランドが「質のいいシーンに音楽を重ねる」という得意技(?)を持っています。

ですが、少しでも音楽をかじったことのある人(正確には楽器を弾くのが好きで好きでたまらない時期があった人)だったら、

多分、この「Quartett!」の方に軍配を上げるでしょうね。


それぐらい、音楽の質は良かったです。


ただ何と言うのかな、音楽単体で聞くと、評価は少し下がるでしょうね。

いい音楽、というのは、演奏者の質もさることながら、やっぱり作曲者の質もあるんですよ。

で、名曲、というのは、作曲者・演奏者・聴衆(環境も含める)の3者があって初めて成立する……んですよね。

それ以降はノーコメントで。

理由はお察しください(自分が弦楽器に疎い、というのもありますが……)。




物語展開の評価ですが、これはサブタイトルに「"THE STAGE OF LOVE"」とあるとおり、普通に恋愛系です。

主人公が男で、他のカルテットメンバー(3人)が全員女の子。


うん、普通だ。



主人公がカルテット入りした時、それなりにカルテットはあんまりチームワークがありません(全く無いわけじゃないけど)。

で、主人公がカルテットメンバーのまとめ役になって、奔走して、いい奏者(奏チーム?)になろう、という展開。


うん、普通だ。



主人公の父親は、世界的に有名な音楽家。でも名乗っているわけではない。

で、ヒロインの行動の裏には、主人公の父親がいて、キーパーソンだったりする。


うん、普通だ。



で、オレ的ヒットの登場人物(クラリサ女教師とシニーナ嬢)が攻略対象ではなく、えっちシーンが無い。


うん、いつものパターンだ(つдと)ナゼダ……



そんな私的事情はさておき(涙)


物語展開はスタンダードですが、音楽を主軸に、設定(人物の環境まわり)をサブにしていますので、いい出来に仕上がっています。

……誉めているんですよ、一応書いておきますが。


まず、女の子との立ち位置(関係)を確立させておいて、

次いでらぶらぶモード突入(笑)してえっちシーン、

カルテットの目標たるコンサートを経てエピローグ。


これこそ「恋愛系の基本だ」と言わんばかりに、王道のド真中を貫いていますね。

正確には、

人生の軌跡を彩る恋愛物語、恋人と共にあった仲間たち、一つの事を成し終えた出来事。


決して派手さこそ無いものの、派手ではない(でも特徴ある)絵とマッチしたスタンダードな物語展開。

音楽・絵・物語と、質量ともにバランスが取れていますね。

いい物語展開といえます。


大声で、プレイして損ではない、と言えますね。

他の有象無象のメーカ・ブランドには、お手本となるゲームと言えるでしょう。




で、これが無かったらどうするよ、というえっちシーンですが、ゴメン流石に無理(;´д`)ノシ

物語展開を上手く活かした絵なんですが、肝心要のえっちシーンには、ちょっと向いていないと言えるカモ。

いやまぁ……最初から想像できてた事なんですが……


っつかえっちシーンいらんだろ、このゲーム……

肌を重ねなければ分からない大人の恋愛やってるワケじゃないから……




で、この「Quartett!」ですが、

音楽に志を持ってた人は絶対買え(命令形)

間違いなく、昔の思い出に彩りを沿えて幸せな気分になれます。


ゲーム中にある、バイオリン・ヴィオラ・チェロじゃなくても大丈夫。

自分はピアノをやってた人ですが(いちおーバイエルを最後までやった。そこで辞めちゃったケド)、ばっちりキましたからd(゜∀゜)


それ以外の人は……スタンダードな恋愛話を好む人だったら向くかも。登場人物がALL日本人ではない、というデメリットがありますが。

中学・高校時代に(ピュアな意味で)好きな人がいたよ、という人にも向くんじゃないかな(大学は除く)。


「自分は(ヲタかもしれないけど)普通の人間です」という自覚を持っていれば、このゲームの良さはわかると思います。



ただ、感動的なお話を好む人(特にKey信者)には絶対似合わない。

シナリオに大きな起伏がありませんからね(まるで無い、わけではない。まるで無かったら物語にならないし)。

だからこそ、スタンダード、王道のド真中と言えるんですけど。



最後には、改めてこの言葉で締めます。



「Quartett! "THE STAGE OF LOVE"」は、自分にとって、初めて「好きなゲーム」と言わしめる作品でした。




ヲマケ。

(推定)メインヒロインのシャルロット嬢のエンディングは「恋愛だけが人生ではない」を象徴してて大好き(はぁと)

ユニ嬢は若いカップルを想定させて大嫌い(俺が捻じ曲がっているだけとも言う……orz)

スーファ嬢は、サブキャラのルカがいい味出しててGJ(゜∀゜)b



ヲマケのヲマケ。


年齢記載が無く、バストサイズは70を切ってる恐ろしい登場人物(♀)がいるようですが……その筋を狙ってた、とかは言わないですよね y=-(; ゚д゚)・∵. ターン=□○_

天皇制について自分が思っていること

天皇制について自分が思っていること。


多分、現在で最も注目されている事の一つに「女性天皇制度」という事だろうね。

日本情勢というか、世界情勢も含めて主流となっている「男女同権」という観点から見ると女性天皇を是とするんだろう。

でも、個人的な意見を言うと、やっぱり天皇は男性であるべき、と思ってる。


こんな事書くと、EsLoadは「男尊女卑な人間」とか言われるかもしれないけど、未だかつて「厳密な意味での女性天皇」って存在してないのよ。


一応書いておくけど、女性天皇というのは事実、存在していた。

でもそれには条件があって、「皇太子が男性(当然、血統的な背景付き)」があった。

つまり、次代は「男性が天皇位につきます」という保証があったわけね。


そういう前提条件があったのに、

女性天皇を是とする人は、そういう条件を無視して「昔いたじゃん」と引き合いに出してる。

自分としては、それはどうなのか、と思わざるを得ない。


論旨として扱うなら、

近代以降、男性>女性という図式は成立しない。

だから女性だから天皇位を継げない、というのは考え方としておかしいだろう、

とすべきなのに、

「昔もいたよ」というのを根拠とするのは間違っている。

女性が天皇位を継ぐのと同時に、皇太子を任命していたんだから。

そういう事情を抜きにして考えてはいけない、と思う。あまりにも短絡志向だから。



で、話を戻すと、

自分は「天皇位は男性が継ぐべき」という考え方は、古来より天皇は男性が継いできたから、という伝統を主眼に見ている。

言葉を返せば、「皇太子が男性(法律上、明治天皇の直系卑属(男児))であれば、女性天皇も視野に入る」という考え方だけど。

そういった意味では、女性天皇を完全無欠に否定しようとしているわけじゃない。



ただ現状では、それに相応しい人がいない。

じゃぁどうするんだ、という事を考えれば、別の方法が一つある。



臣籍に下った「旧」皇族を復帰させる。



少し歴史に詳しい人なら知っていると思うけど、第二次世界大戦後、直系を除く皇族は全て無くなった。

その人を皇族に復帰させれば、「明治天皇の血を引く直系男児」は何とか『確保』できる。


いやな言い方だよね。

自分でも分かっている……つもり。

血縁主義ともいえるこの考え方は、自分でも鬱になる。


伝統とは何か。

自分はそれを「護りながら創りだすもの」と考えている。

なのに、天皇制に限って矛盾している。


天皇制については、結構不安定なのよ。

自分では「こうすべき」という主張を持っているけど、自分でも信じていない事を信じようとしているからね。


あと一つ。

……自分の胸の中に、ドス黒いものがあるのよ。

多分、これが自分の中での不安定要因になっていると思う。



愛子様の結婚相手を……もう決めちゃったら?



そう、相手は、旧皇族の男児。

本当にいやな考え方だよね。

ただ、血統を守る、という一点において、他人様の人生を巻き添えにしてはどうか、という自分の思考。

あまりドライに過ぎる。人を人とも思わぬ、その所行。

昔だったら切腹モノだよ。今なら人非人のレッテルだけですむ。



天皇制を考えると、自分がドライに成りすぎる自分を見ていやになる。

そういった意味では、最も考えたくない事。


こういう事書くと、相当なまでに不遜だけどさ、頑張って下さい、皇太子殿下、皇太子妃殿下。

……これこそまさに切腹モうわなにをする!「!!&%ふぁl;kjsだ_‘:”(!!!!路地裏に連れ込まれてy=-(; ゚д゚)・∵. ターン=□○_

やはりといおうか(えろげネタ)

PC-News 様のランキングを見て思ったこと。



やはりと言おうか、馬鹿(ヲタ)は消費に財を突っ込む。

1位:「AIR ~Standard Edition~
2位:「顔のない月 DVD COLLECTORS EDITION RENEWAL


お前ら、やったとちゃうんかい。
…まぁそれがヲタ業界の本質ともいえるが。


ちなみに、それよりもすごいこと。


14位:Fate/stay night 通常版 /TYPE-MOON
33位:戦乙女ヴァルキリー「あなたに全てを捧げます」 /ルネ
(25位:女優・菜々子「出演条件は…おまえの肢体だ」/ルネ こちらは今後のチェック要因)


Fateは…未だに売れ続けてる(25期13ヶ月)。知名度もそうだけど、今なお、という接頭語。凄すぎる。


ルネ様の作品は目立たないけれども、これまた売れ続けている(16期8ヶ月)。

ちなみに、新作も出ている(女優・菜々子「出演条件は…おまえの肢体だ」@2005/3/25発売)ので、それがどういう理由かはっきりするだろう。


それ以外?





ぶっちゃけなくてもどーでもいーんじゃね?

トラックバックスパム

トラックバックスパム、略して「TBS」。決してTV局の事ではない(笑)


アメブロ(サイバーエージェント)様がトラックバックとかを飛ばして着た元のIPアドレスを表示させるのは正解ですな。
アダルト関係で時たま飛んできますが…放置しておくのも微妙なので削除します。


ごめんなさいね。
明らかに関係の無い記事ですから。

人魚姫4

;人魚姫1 @前章の前章の(以下省略)@wrote on 05月10日 04時56分20秒

;人魚姫2 @前章の前章@wrote on 05月13日 01時02分16秒

;人魚姫3 @前章@wrote on 05月19日 07時59分25秒

;●●●書き始め●●●

;5/21 1:00


フィリックスがフィリアを抱いて以後、フィリックスは変わった。


それまでは貴族女性などとの「恋愛遊戯」をしない「堅物」と称されていたが、

社交パーティなどにおいて、淑女や令嬢に積極的に話し掛けるようになった。


その理由を他人に聞かれて曰く―――


「今までは『接しにくい』と逃げ腰だったのですが、

 女性にも様々なタイプがある、と気付いて以来

 女性と歓談するのが楽しくなりまして―――」


とは言え、自分のベッドに女性を誘おうとはしていない。


幾人かの令嬢とは文通をしているのではあるが、

基本的に「観照する」という態度であって、

愛人を作るつもりは無いように見える。


宮廷雀の間では

「フィリア殿のような豊満・躍動的なタイプが好みでは?」

という風聞が立ち、「先物買い」に走る貴族が出てきた。


幾人かが王(祖父)を通じてフィリックスの侍女に回されたりもしたが、

それらはいずれも不発に終わり、

フィリックスはフィリアのみを寵愛している。


ただ、寵妃とはいえ、礼儀作法などは身につけねばならぬ。

それ専門の教師がフィリアに付けられるようになった。


当初、フィリアは嫌がったが、フィリックスの強い説得で

しぶしぶフィリアはそれに従った。


腰を締め付けるコルセット、鯨骨入りの膨らんだスカート、高いハイヒール、

高く結いつけられる髪、宝石を縫い付けた羽帽子や扇などを付けられ、

礼儀作法や言葉使いを学ぶ。


また、宮廷に出入りする人たちの身分の肩書き・爵位や領地、

そして親戚に誰がいるのか、そして家系。


それらを学ばされる。


フィリアは気晴らしにフィリックスに会おうとするも、

フィリックスは王族としての仕事があり、

2人が会えるのはそれらが終わった夜のみ。


元来、奔放な性格のフィリアにはそれが耐えられなかった。


フィリックスは王族としての自覚から、それを当然と思っている。


1日が終わり、フィリックスが私邸に帰ってくると、

はしゃぎながらフィリックスに抱きつき、甘えるフィリア。


「周囲の目もあることだし、そんな恥ずかしい真似はよしなさい」


そうフィリックスが窘めても、フィリアは改めようとしない。

愛くるしい表情をして「だって、フィリックス様が好きなんですもの」

と返されれば、フィリックスも返しようが無い。


そして、楽しいひと時を過ごす。


2人が抱き合う時、始めの頃は、フィリアはどうしてよいか分からず、

フィリックスがリードしていた。


しかし、フィリアが慣れてくるにつれ、性格ゆえか奔放になってきた。


惜しげも無く裸体をさらけだし大胆にフィリックスを求め、

フィリックスもむさぼるようにフィリアを愛撫する。


羞恥もつつしみも捨て去り、幼児のようにむしゃぶりついてくるフィリア。


フィリックスはそれを身体で感じる度に、

「自分しかこの娘を守れる者はいない」と思う。

そして、それはフィリックスを「男として」の自尊心を満足させる。


この娘は裏切れないな―――


そう思い、口にも出したフィリックスだった。


しかし、裏切る、という内容が、2人の中で差異がある。


フィリックスは「フィリア『を』愛する」という事。

フィリアは「フィリア『だけ』を愛する」という事。


その認識の差が、後に悲劇をもたらす事になる。


何故なら―――フィリアを人間にした老婆が言った言葉があるから。


「お前さんが恋焦がれる男が別の女と結婚したら、その男の命を貰う」


フィリックスから見たら、

自分の及ばぬところで交わされた理不尽な契約。


それがどのようになるのかは、フィリックスには確かめようが無い。






「―――婚約前提、ですか」


フィリックスが王の代理で赴いた国に着いてから。


国務尚書(大臣)に言い渡された言葉はフィリックスに衝撃を与えた。


無理も無い。


ただの親善にしては、自分(王族)と国務尚書が赴くには仰々しい、と感じてはいたが、

そのような裏面があるとは思っていなかった。


「さようです、殿下。

 この国には年頃のご令嬢が3人おりまして、当家と血縁関係を結びたい、

 と仰せられております故―――」


「それはいいとしても、

 それを前もって言わないというのは、如何なる所以か?」


「すでに殿下も20歳を過ぎております。

 そろそろ御伴侶を娶られてもよい年齢でして、

 年齢・家柄・実力を考慮しました結果、この国のご令嬢が最も―――」


「それで、親善を名目にして、その実は見合いに私を連れてきた、というわけか」


「さようで。現在、ご寵愛のフィリア殿は魅力的な女性ではありますが、

 殿下の伴侶としては、いささか不向きではあります」


「私の一生だ。それに横槍をいれようとするのは不愉快ではあるな」


じろり、と国務尚書を睨むフィリックス。

それを正面に見据えて国務尚書は続けた。


「では、殿下はフィリア殿が王妃として相応しいとでも?」


「……それは陛下が申された事か?」


「何がでしょう?」


「『王妃』という言葉だ。

 その言葉を裏返せば、フィリアを我が妻に迎えようとするなら

 王位にはつけぬ、とも取れるぞ」


「はい。もしこの訪問が婚約に繋がるようでしたら、

 陛下は『殿下を王太子に冊立する』と仰られました」


「なるほどな。

 王位が欲しければ、ちゃんとしたところから妻を迎えろ、という事か」


「さようで。事実、陛下にあらせましても、愛する者は寵妃として、

 妻はしかるべき所から迎えております。

 それも王族としての責務でもありますし」


「ふう……」


フィリックスは窓の外に見える夜空を見上げた。


「フィリアを手放せ、と言う話であれば、私も反発しようがある。

 また、フィリアが王妃に向かぬ、というのも分かる。

 王太子がいないまま陛下が崩御されると面倒だ」


「では……?」


「仕方あるまい。

 よもや先方も私に寵妃がいない、とも思ってはいないだろう」


「……これで私の肩の荷が下りました」


「気が早くないか。

 私が先方のご令嬢をまだ見てもおらぬのだぞ。

 もし、私が気に入らなかったらどうする?」


「それは気付きませんでした。

 ……確かに気が早かったですな」






一方その頃。


フィリアはフィリックスと会えぬ日々を鬱積したまま過ごしていた。


宮廷のパーティでは踊っていささかの鬱憤を晴らせたものの、

フィリックスがいない、というのでは気の晴れようがない。


貴婦人からは「礼儀作法がなっていない」と馬鹿にされるし、

いつも相手してくれるフィリックスがその場にいないと、

何をしていいのかすら分からない。


そんな中、パーティに出席した貴族や騎士の若い男性が

フィリアの美しさを称えていた。


彼らがフィリアの美しさを称える言葉は世辞ではない。

その世辞がフィリアにとってくすぐったかったが、

多少の自尊心を満足させるには役に立った。


これが、貴婦人の間で風聞の種になっていた。


さもあろう、礼儀作法に疎く、下賎の生まれ、豊満な肉体、踊り子としての側面。

そして好んで近づくのは若い男ばかり。


性質(たち)の悪い宮廷雀の間に、この風聞が醜聞に彩られた。


曰く、

「フィリア嬢は若い男なら誰でも近づける―――」


誰しもが、その言葉の裏を読み、底意地の悪い笑みを浮かべる。


そして、誰が近づいた、誰がフィリアを称える歌を歌っただのを話の種にする。

それが想像の翼を得て、誰々がフィリアを狙っている、いやすでに関係を持っただの、

勝手気侭に憶測が乱れ飛ぶ。


そんな中、一人のフィリックス付きの騎士に焦点が当てられた。

フィリアと同じ下賎の身で、体格が立派ながら愚鈍なイメージを持つ巨漢。


どこの馬の骨とも知れぬ、フィリックスを豊満な肉体で魅了したフィリア、

力強く女性を満足させうるであろう、下賎で巨漢な騎士。


同じ「高貴ならざる身分」故に、囃し立てられた噂は、

果てしなく、どこまでもエスカレートしていく。


あたかも、既成事実であるかのように―――






3週間の旅程を経て、フィリックスは宮廷に戻ってきた。


無論、見合いの感想を報告するためである。


結果は「長女に限り了承」。


先方からも、非公式ではあるが「長女であれば了承」の報告を受けているので、

事実上、婚約が成立した事になる。


もっとも、対外的に婚約を発表できるには、いくつかの下準備が必要である。


まず、フィリックスを王太子に冊立する。

そして、婚約の発表を行う。

結婚式の時期も発表する。


その間にフィリックスも、身を固めるために行動を行う事になる。

不必要なまでに寵妃も愛人もいないので、そちら方面では特に問題は無いが―――。


「フィリアには何と言えばよいのだろうか?」


フィリックスは気が重い。


無論、フィリアを手放すつもりは無いが、

家庭の序列―――妻と寵妃の違い―――をはっきりさせるのは、王族としての責務である。


フィリアが寵妃の地位に甘んじてくれれば問題無いが……。






いつものように、褥の上で愛し合ってから。


それを聞かされた時、フィリアはきょとんとしたまま、何を言われたのか分からなかった。


「結婚」という言葉。


セイレーンの世界では、基本的にも応用的にも一対の男女が添い遂げる事実こそが

「結婚」という言葉の意味だった。


しかし、人間の世界ではそれは違うらしい。


結婚せずとも、一生を添い遂げられる、という事。

それを把握するまで、フィリアはフィリックスに何度も問い掛ける事になった。


『フィリックスは私とは結婚しない』


『しかし、側にいて愛してくれる』


ようやく、それを飲み込んだのは、小一時間ほど経ってからだった。


フィリックスは疲れきって眠ろうとしたが、フィリアはその都度フィリックスに問い掛ける。


しかし、さすがにフィリックスも疲れきっており、眠りの邪魔をするフィリアをたしなめる。

「いいかげんに寝かせてくれ」と。


フィリックスが本気で怒りかけたため、フィリアは問い掛けるのをやめたが、

頭の中で悶々としていたため、その日は眠る事ができないまま、朝日を迎えた。





フィリアは頭の中が混乱したまま、幾日かを過ごした。


夜は眠れずに考え事をしているため、日中は眠くて仕方が無い。

そのまま、うとうととしてしまい、生活のリズムが乱れている。


そんな中、月の明るい夜、何かに誘われるようにバルコニーに出たフィリア。


バルコニーの下を通じる水路の中。

そこには、懐かしい顔……フィリアの姉たちが、そこにいた。


「フィリア、私の可愛いフィリア。

 話は……全て聞きました」


「お姉さま……」


フィリアは感極まって、濡れるのも構わず水路に飛び込み、姉たちに抱きついた。


「お姉さま……私……」


喉から溢れるのは、嗚咽の声。


ようやく落ち着いてから、フィリアは姉たちと語り合った。


「フィリア、まず話を整理します。

 フィリックスという殿方は、別の女性と結婚するのですね」


「……はい」


「それは、どういう事を意味するかご存知?」


「わたしとは……結婚しない……でも、お側に置いてくれる……」


「あなたがあの老婆と交わした約束は覚えているかしら」


「約束……?」


不安な面持ちでフィリアは姉たちを見回した。


「フィリアとフィリックス殿が結婚しない場合……のこと。

 あの時、あの老婆は何と言ったの?」


「確か……」


フィリアは記憶を辿って、老婆との会話を思い出す。


「確か……フィリックス様の……お命を……!!」


「そう……。私たちも、あの老婆にそう聞いたわ。

 フィリックス殿があなたと結婚するなら、わたしたちは心配しないけど……。

 私が心配するのは、あなたがどうするのか、よ」


「わたし……が?」


フィリアの姉たちは、真剣な面持ちでフィリアに問い掛ける。


「フィリア、あなたは……フィリックス殿が亡くなったら……どうするの?」


「え……そんな事、考えた事ない……」


「よく聞いて、フィリア」


「何……を?」


「フィリア……言いにくい事なんだけど……

 あの老婆は、こう言ったわ。

 『結婚しなかったら、フィリアも死ぬ』って」


「え……?」


「フィリックス殿は、フィリア以外の女性(ひと)と結婚してから

 次に月が満ちた夜に死んでしまう。

 フィリアは、次に朝日が昇った時に泡になって死んでしまう……」


「そんな……そんな話は聞いてない……」


「そう……だったの……。

 でも、もう……」


「お姉さま……私はどうしたら……」


「フィリックス殿は、あなたと結婚する以外に助かる方法は無い。

 でも、フィリア。

 あなたが助かるには、もう一つ方法があるの」


「え……?」


「あなたが……フィリックス殿を殺める(あやめる)事」


「……!」


「この銀のナイフをフィリックス殿の心の臓に突き立てて、

 流れ出た血があなたの足にかかったら、あなたはセイレーンに戻れる。

 そうすれば……あなたは助かる」


「そんな……」


「どちらにせよ結婚しなければ、フィリックス殿もフィリア、

 あなたも死んでしまう。

 だったら……」


「だからって、私がフィリックス殿を……ころ……し……。

 う……うぅ……。

 お姉さま……私……どうしたら……」


さめざめと泣き出すフィリア。

それを包むように抱きしめ、フィリアをあやす。


「フィリア、私たちの可愛いフィリア。

 私たちは、あなたの幸せを願っている。でも……。

 だから、あなたがフィリックス殿と結婚できる事を祈っているわ」


「う……うぅ……」


姉の胸で泣きじゃくるフィリア。


「フィリアが幸せになってくれれば、私たちの幸せになれる。

 フィリア、あなたが幸せになって欲しいの……」





日の光がフィリアの顔を撫ぜ、フィリアは目が覚めた。


頭の回転が鈍くぼんやりとしていたが、手にある「何か」で気付き、身体を起こした。


手にあるのは、鈍く光る銀のナイフ。


厳密にはナイフと言うより小振りの小剣と言った具合。

ナイフの鞘や柄は装飾が凝ってあり、鑑賞用にも耐え得るだろう。


ナイフを見ながら、フィリアは昨夜の事を思い出す。


『結婚しなかったら、フィリアもフィリックスも死んでしまう』


この事実を考えると、いたたまれなかった。


もし、この事実をフィリックスが知ったらどうするのだろうか?

フィリアは、この事実をフィリックスに話そうか、迷っていた。



【選択分岐】


1.

結婚しないと2人とも死んでしまう、とフィリックスを説得する


2.

このまま黙って説得しない。


;●●●ここまで書き終わり●●●

;5/21 4:30

;続き@人魚姫5 @wrote on 05月24日 13時50分46秒

;続きの続き@人魚姫6 @wrote on 05月24日 14時20分42秒

/***********************

3時間半もかけてこの程度(内容的なレベル)かよ、オレorz。


ちなみにファイルサイズは12KB。

数字だけは(多分)悪くは無いんですが……。


いや、物語展開に失敗したな~と思いながら書いてました。

プロットで考えてなかったのが失敗だったのですが、

選択分岐の前には

「フィリアとフィリックスの関係が少し冷めかけてきている」

というシチュエーションが必要でしたからね。

そしてそれを裏付ける「噂(悪評)」と。


この2つのシチュエーションがあって初めて2.の「説得しない」という選択肢が生きる(女性としての覚悟(?)が出てくる)んで、そのあたりちょっと失敗したかな。

いわゆる三角関係ですね。男2人に対して女1人。

最初のプロットでは、身分の低い騎士が相手だったんですが、途中で奴隷女に産ませた王の息子(フィリックスの血縁上の叔父)にしたら面白くなるかな、と宙ぶらりんのまま考えていたので、結局書かずに終わってしまった。_| ̄|○


まーもっとも、1.だろうと2.だろうと、フィリックス本人はフィリアと結婚する意思は無いんで、無駄な選択っちゃー無駄な選択なんですけど。

(一国の王子としてはそれが当然ですからね。ハプスブルグ家のフランツ=フェルディナント大公のような行動は例外ですし)

ただ、フランツ=フェルディナントのような行動(『皇帝を脅す(皇位継承を持たない男児がいない場合のみ)』)を取るとか、駆け落ち(普通はありえない)したらまぁ話は変わりますが……。


どちらにせよ、ここでの本線は「フィリックスがフィリアとは結婚しない」という事実「だけ」なんで、それ以外は枝葉っちゃー枝葉なんですが。

(銀のナイフ云々はアンデルセンの童話などのように、結婚式当日に貰えるし)


兎にも角にも、次回のファイナルでは○○○→○○未遂(あるいは遂行)→○○(あるいは○死)→○○という流れ……かにゃぁ?


吉里吉里を使ってみました

今までスクリプトプレイヤーは何気にアリスソフト様のSystem3.5(from「アリスの館4・5・6」)を未だに使ってたんですが、ちょっと思い当たってフリーの吉里吉里 を使ってみました。


あ、ちなみにゲーム制作(?)の話です。


いや、別にSystem3.5でもいいんですが、こちらは(結構昔のモノのためか)少し機能が微妙~だったりします。
アリスの館4・5・6に同梱されていた「アトラク=ナクア」ではレイヤを使っているくせに、配布されたSystem3.5の開発ツール(コンパイラ)にはレイヤの概念そのものが無かったり(それが分かるまでン10時間も悩んでた)、
ディレクトリやドライブを入れ替えただけでコンフィギュレーションをまるまる入れ替えなきゃいけなくて涙を流したくなるくらいの手間だったり(これは仕様なのだが)と微妙なところで泣き目を見てました(まぁ無料ツールに文句は言えないんですが)


ちなみにアリスの館7を買ったのは、そういう「開発ツールがあるかな?」と助平ゴコロ丸出しだったりするのですが、残念ながらそんなものは存在してませんでした。やっぱり前もってサイトで確認しておけばよかった(ToT)

…まぁアリスソフト様の会員になればいいのかもしれませんが、別にアリスソフト様の信者じゃないんで…いや、アリスソフト様在籍の「とり」さんの作風は死ヌる程自分の好みなんですが(^^;


で、吉里吉里を使ってみた感想ですが、何と言いますか、タグを使っている分だけあって、HTMLやっている感じですね。
そういった意味では、使いやすいです。HTMLタグより若干手間ですけど。

未ださらっと扱っただけですけど、テキスト系アドベンチャーゲームを作るにはSystem3.5よりはこちらの方がいいでしょうね。今まで(数をこなしていないけれども)System3.5を扱っといて乗り換えるのは浮気と言われるかもしれませんが。
スクリプトを書くのはSystem3.5よりは手間ですが、分かりやすさ、と言う意味では吉里吉里に軍配が上がりますね。
その筋(?)では有名なだけはあります。


さて、ちょっと(自分の書いていた小説を)吉里吉里用にカスタマイズしてみますか。

手間がかかるけどなorz

人魚姫3

;人魚姫1 @前章の前章@wrote on 05月10日 04時56分20秒

;人魚姫2 @前章@wrote on 05月13日 01時02分16秒

;●●●書き始め●●●

;5/18 4:00



ざざん……ざざん……。


さして大きくはない砂浜に波の音が響く。


その砂浜を並んで通じる1本の道。


幹線道路から外れたその街道は、ある王族のお気に入りだった。


王太子の庶子として生まれながらも、母親が漁師の娘ゆえだったためかもしれない。


母親―――未だ処女(おとめ)であったころ―――の美貌に目を付けた貴族が、

母親を養女に迎え入れ、王太子の侍女として差し出され、手を付けられて生まれた子が、

その街道を走る馬車に乗っていた。


「―――私は海が好きなんだ」


そう言って、毎度毎度、王城からの行き帰りにその道を通っていた。


フィリックス=V=スフォルツァンド=ガードマイヤー。

その王族の名前。


かつて、フィリアに助けられた男だった。




いつもと変わらぬ風景。

いつもと変わらぬ潮風。

いつもと変わらぬ香り。


いつものように、馬車の外に見える海岸線を眺めながら馬車を走らせていた。


頬杖をついて海岸線を眺めやっていたフィリックスは、

砂浜に何かが「ある」のに気付いた。


「あれは……?」


やや遠くにあるため、最初は人とは気付かなかった。

それが人―――倒れてて身動きすらしない―――と気付いたのは、

まさに通り過ぎようとした時だった。


「馬車を止めてくれ!」


フィリックスは御者に向かって叫んだ。

同席していた執事が、何事が起こったのか分らず、

フィリックスの方を振り向いた。


「何事ですか、殿下?」


「人が倒れている」


そう執事に言いやると、フィリックスは馬車から出て、

倒れている人影に向かって走って行った。


執事がそれに続く。

前後に並んで走っていた馬車からも、近衛兵が何事かも分らないまま、

フィリックスに向かって走る。


「人……?」


フィリックスが駆け寄っても、倒れている人は動かない。

なだらかな身体のラインと肌を見ると、一見で若い女性と分る。


裸で倒れているのが解せない。

フィリックスの頭の中にちらりと浮かんだが、それを打ち消し、

女性を起こそうとした。


「君、大丈夫かい?」


「ん……」


倒れている女性は、すぐに反応した。

なおも揺り起こそうとすると、女性は目が覚めたらしく、うっすらと目をあけた。


「こ……ここは?」


女性は上半身を起こし、あたりを見回した。


裸であったため、フィリックスの視界に、その豊満な乳房があらわになった。

女性は気付いていないのか、それを隠そうともしない。


「う……」


始めて見たわけでは無いが、こうも無防備に―――しかも白昼の下で―――裸を晒されると、

さすがに青年としてはたじろいでしまう。


「殿下……その女性(にょしょう)は?」


走り寄って来た執事がフィリックスに向かって問い掛けた。

すでに年配であったため、走るだけでも一苦労だったろう、息が少しあがっている。


「あ、フィデル……何か着る物を……」


「……わかりました。

 近衛兵! 馬車の中にマントがあろう。それを1枚用意せよ」


「承知しました」


駆け寄ってきた近衛兵のうち、1人が馬車に向かって走り出した。


「君……名前は?」


女性から視線を外しつつ、フィリックスは問い掛けた。


「わ、私のなま……あ!!」


女性はフィリックスの顔を見て、喚起の表情を浮かべて

フィリックスに抱きついた。


「フィリックス……様」


フィリックスは後ろに引こうとしたが、不意をつかれたために、

そのまま女性と供に倒れこんでしまった。


「貴様!! 殿下に向かって何を……!!」


「きゃぁぁっ!!」


近衛兵は一瞬躊躇したが、フィリックスから女性を引き剥がし、

うつ伏せに倒した。


「な…何するのよ!!」


女性は近衛兵を振りほどこうとしたが、いかんせん非力で抗いようがない。


「待て、彼女は私に危害を加えるつもりではないだろう。

 そもそも、何も持たないはだ……何も武器は持っていないではないか」


「しかし殿下、女性とはいえ素性も分らぬ以上は……」


「相手は女性、しかも何も持っていない。

 そんな女性相手に、私が遅れを取るとでも?」


「殿下。そのような物言いは卑怯でもありましょう。

 近衛兵は己の職分を全うしたもの。

 決して非難には当たりますまい」


「それはそうだが……」


フィリックスは苦笑しながらフィデル(執事)に向かって言った。


「とはいえ、見るからに遭難した女性だろう。

 事情を聞くにせよ保護するにせよ、

 そのような状況では彼女に対して失礼にあたろう」


近衛兵が女性を取り押さえ、フィリックスと執事がやり取りをしている間に

もう一人の近衛兵が3枚のマントを持ってきた。


「マントをお持ちしましたが……そこのお嬢さん(フロイライン)に?」


「ああ、ありがとう。

 ……フィデル、彼女は君に任せていいかな?」


「分かりました。殿下や近衛兵には目の毒でしょうからな」


にやり、とも笑わず、フィデルは畏まって女性をあやすように宥めに入った。






「まず、貴女の名前は……?」


「フィリア。フィリア=ヴァンホーデン」


「フィリア……?」


天真爛漫、という言葉が相応しいくらいの笑顔でフィリアはフィリックスに答えた。

それに対して、フィリックスは「フィリア」と言う名前を聞いて眉を潜めた。


(どこかで聞いたことがある名だが……)


人と会うのが仕事、と言わんばかりのフィリックスの生活は、

かつて海で助けられた女性の名前を思い出せなかった。


「ところで、フロイライン・フィリア、貴女はどうしてあの場所で?

 乗っていた船が遭難したのかい?」


「ううん。フィリックス様、あなたに会いにきたの」


「私に会いにとは……」


意図不明な回答を返され、赤面する以前にフィリックスは狼狽した。


「では、フロイライン・フィリア。貴女はどこからやってきたの?」


「どこって……海から」


「……いや、海と言うのではなく、それでは、出身地は?」


「だから、海」


「……。」


さすがにフィリックスも心の中で頭を抱え込んだ。


「殿下、ひょっとしたら彼女は記憶を落としているのかも知れませぬな」


「記憶……?」


フィデルの囁きにフィリックスはうなずいた。


「そうかもしれないな。となると……どうすべきか……」


「私の知っている限りでは、フロイラインに似た貴族・他国の方は存じません。

 現段階で船が遭難したという報告も上がっておりませんので、判断しかねますが、

 奴隷船から逃亡して流れ着いた、とも考えられます」


「……となると、どうすべきか?」


「フロイラインを保護なさいまして、所有者が名乗り出る、

 あるいは船が遭難している場合ですと、そちらに問い合わせるのが筋かと」


「何にせよ、彼女を……この娘を保護しておくべし、という事か」


あまりフィリアにとって好ましい話ではないが、聞いていないかのように、

さして広くも無い馬車の中で、むしゃぶりつくかのように

フィリックスに抱きついて離さないフィリア。


フィデルはその姿を眺めやり、最後にこうしめくくった。


「ご典医(王族の専属医者)殿にお預けして保護させましょう。

 そうしておけば、フロイラインの記憶も戻るかもしれませんし、

 どのような事態にも対応できましょう」





それ以後、フィリックスは典医にフィリアを預け、治療に専念させた。


1日に1度、フィリックスはフィリアに会う事にしていたが、

「殿下に合わせろ、とうるさいものでして……」

という遠慮がちな苦情が典医から出てきたので、

苦笑しながらもフィリックスはフィリアの話し相手を務めた。


同時に、遭難した船があるかどうか、

奴隷船の所有者に問い合わせる等の処置も併せて行ったが、

遭難したという報告も、名乗り出る奴隷商人も現れなかった。


止むを得ず、奴隷として王宮に置こうか、という話になったが、

フィリックスが戯れに歌と踊りをさせてみたところ、

これが今までに見聞きした事がないくらい上手であった。


一度、それを王(フィリックスの祖父)に見せてやったところ、

「まさに三国一の踊り手である」

と誉めそやり、貴賓の集まる席では、フィリアを必ず召し出すようになった。


そうして、フィリアは奴隷ではなく、専属の踊り子として扱われ、

王宮の一室に部屋を与えられた。


踊り子として認知され、

毎日のようにフィリアとフィリックスが会っている、という事実は

「フィリアは殿下の寵妃」

という認識が宮廷雀の間で広まっていった。


だが、フィリックスとフィリアの間には、未だ肉体関係が無かった。


フィリアはセックスについて無知であったし、

フィリックスは「堅物」と言われるほど女性関係は無彩色だった。


それが王と執事の持つ共通の「心の種」であった。


「ようやく女性に興味を持ったか?」と判断した王と執事は一計を案じた。


薬師に命じて、遅効性の媚薬を用意させ、フィリックスとフィリアに飲ませた。


王と薬師は「ここまで手はずを整えねばならぬとは……」と苦笑したが、

執事は黙々とその手配を取った。




そしてその夜。


フィリックスはいつものように、会わないと暴れだすフィリアと会う為に

フィリアを部屋に呼んだ。


フィリックスにとってみれば、

すでに飽きかけたルーティンワークだったが、

今夜は少し事情が変わっていた。


勃然と軀が火照ってきたのだった。


えもいえぬ感覚。


不良とは言えぬ体調。


何かあれば「何かが暴れだす」という予感。


それらに戸惑いを感じながら、フィリアと話に興じていた。


(落ち着かないな)


そう思っていたフィリックスだったが、

フィリックスの鼻腔に入ってきたフィリアの「匂い」がそれを加速させた。


背筋を駆け抜ける快感。

血液が沸騰したかのように熱くなった軀。

吼え猛たくなる勢い。


それらを必死に押さえつけていたが、

フィリアがフィリックスに抱きついた瞬間……。


それは破られた。


フィリックスはフィリアをソファに押し倒し、

常に無い乱暴さでフィリアの服を破り、フィリアの豊満な胸に顔を押し付けた。


―――ドクン。


フィリアは、一瞬、何が起こったのか理解できなかった。


しかし、過去に感じたことのある感覚を思い出した。


「あの時」


「男の裸をさすった時」


「感じた快感」


フィリアの感じた快感。

それが背筋を駆け抜けて、頭に到達した瞬間に白くスパークした。


「フィ……リックス……様ぁっ!!」


フィリックスはその声に反応したのか、

フィリアの服を全て破り捨て、フィリアに挑みかかった。


;●●●ここまで書き終わり●●●

;5/18 6:15

;続き@人魚姫4 @wrote on 05月21日 06時43分09秒

;続きの続き@人魚姫5 @wrote on 05月24日 13時50分46秒

;続きの続き@人魚姫6 @wrote on 05月24日 14時20分42秒

/***********************
今回は2時間で8.9KBですか。


1章(?)は3時間20分で13KB。

2章(?)は2時間10分で11KB。

この3章は2時間15分で8.9KB。


実は、これ書いている時に10分ほどメシ食ってたんで、それは差し引く必要があるんですけどね。メシっつってもお菓子(ポテトチップス)なんですが(笑)
あと、微妙に手を抜いたりしてるんですよね、何気に。
その辺はちょっと悔いというか、そんなものもあります。
どういう書き回しにしようか悩んだのが……ねぇ(^^;


ああ、ちなみに書いておきますが、自分が大人のおもちゃ(ぶっちゃけここでは媚薬)を使ったことあるかどうかは聞かない方向性で。
媚薬? 使ったことあるかもネ~(; ̄∀ ̄)y-~~」とリアル世界では言ってますが(っつっても1回しか聞かれた事ないケド)
まぁ世の中意外に広くて、普通のと普通じゃないのといろエロありますからなぁ(  )y-~~


ちなみに、3.x章は色情(イロ)に溺れた2人を、4章は政略結婚編(ここで選択分岐が入るかな?)、5章でファイナル(裁判編みたいなの)になるカモ。
3.x章は書かずに、4章では童話にあるように「王子様が結婚しますた」、5章では童話の「人魚姫が泡になって消えました」みたいな感じになります。
まぁダークシナリオ好きな自分ですので、童話のようなお話には絶対安全確実にならないですけど


あと、誤解無きように書いておきますが、人魚姫のお話は結構沢山あります。
古本屋で見つけた内容だけでも、4種類あります。童話・戯曲など。
全部が全部、人魚姫は王子様を殺せずに泡になって消えました、という終局ですけど。


え、自分はどうするかって?


若くて可愛いねーちゃんが死ぬより、ヲトコが死んだ方がいいだろ、普通の男だったら(極悪)

夢を壊す話だけどなヘ(゜∀゜ヘ)アヒャ

***********************/

源氏物語は意外に深かった@【ザレキネタ】

いや、実は源氏物語を研究(?)してるんですが、これがまた凄く奥が深い。


そんな研究過程(?)で思ったことを幾つか。

ちなみに、まだ研究中なんで、そこんとこよろしこ。


桐壺 きりつぼ
帚木 ははきぎ
空蝉 うつせみ
夕顔 ゆうがお
若紫 わかむらさき
末摘花 すえつむはな
紅葉賀 もみじのが
花宴 はなのえん
あおい
賢木 さかき
花散里 はなちるさと
須磨 すま
明石 あかし
澪標 みおつくし
蓬生 よもぎう
関屋 せきや
絵合 えあわせ
松風 まつかぜ
薄雲 うすぐも
朝顔 あさがお
乙女 おとめ
玉鬘 たまかずら
初音 はつね
胡蝶 こちょう
ほたる
常夏 とこなつ
野分 のわき
行幸 みゆき
藤袴 ふじばかま
真木柱 まきばしら
梅枝 うめがえ
藤裏葉 ふじのうらば
若菜上 わかなのじょう
若菜下 わかなのげ
柏木 かしわぎ
横笛 よこぶえ
鈴虫 すずむし
夕霧 ゆうぎり
御法 みのり
まぼろし
匂兵部卿 におうひょうぶきょう
紅梅 こうばい
竹河 たけかわ
橋姫 はしひめ
椎本 しいがもと
総角 あげまき
早蕨 さわらび
宿木 やどりぎ
東屋 あずまや
浮舟 うきふね
蜻蛉 かげろう
手習 てならい
夢浮橋 ゆめのうきばし


まず、タイトル数は55(「雲隠」はタイトルのみなので実質54)と多い割には、出てくる女性は存外少ない。

主に源氏と関係する女性は以下。


葵:年上女性

紫:年下女性

明石:年下女性

藤壺:年上女性

空蝉:年上女性

┗軒端の荻:年下女性

夕顔:年上女性(同年代)

┗玉鬘:年下女性

 ┗真木柱:年下女性

六条御息所:年上女性

朧月夜:不明

末摘花:年下女性

花散里:年下女性


なんと、その数13人(源氏が出てくるのは41章まで)。

(源氏の子供、薫編は除く)

最初は(極端な事を言えば)1章に1人、と思ってたんですけどね。


ちなみにかの有名(?)な若紫の正式な名前は「紫」です。

(初出は幼いので)若紫、と一般に……かどうかは分かりませんが、高校のときは「若紫」と聞いてました。




『澪標』と書いて「みおつくし」と読みます。

澪は水路、標は水路を示す杭です。


平安時代は、大阪湾から都へ通じる水路を通って各地へ行ったり都へ上ったりしていました。

ですので、澪標は現在に直すと、

「澪」=「道路」

「標」=「道路案内」

というところです。


陸上にある道そのものが悪路(整備されていないため)であったため、水上を舟で移動した方が早かったりします。近畿地方から濃尾・関東地方に行く場合は(内陸なので)陸路を通らざるを得ませんが、近畿から中国・四国・九州は基本的に水路(瀬戸内海)ですね。

そういえば、かの紀貫之も任地先の伊予から京都に帰る際も澪標を見誤って迷った、と古い文献にあります。

たまにそういう人いますね。道路標識を見誤ってしまう人。一方通行を無視して信号機にぶつかって無理矢理交差点に入ろうとしてクラクション鳴らしまくったあげくチャリに乗った警察屋さんにキップ切られた大馬鹿野郎とか。立ち往生(?)してどーなるかなーと思って見物してたら、予想通りというか理想通りとか。それはともかく。


ちなみに、『澪標』ですが、これは現代語でいう「身を尽くし」にかけた言葉です。

歌(和歌)でも、澪標を同音の意味に使って激しい恋慕の情を表現したりしています。

残念ながら(?)源氏物語ではそんな歌は無いんですけど。




源氏物語で最大の喜劇というか悲劇と言うか、明らかに狙っただろ、としか思えない人物がいます。

その名は源典侍。50歳半ばの老女です。

で。

賞味期限切れでバイオハザードと化した女性を食します。光源氏が。

で。

それが政敵にバレて脅されてます、光源氏が。

で。

なんとモデルがいるとか。

で。

そのモデルが作者・紫式部の兄嫁とか。


そういえば、ハリーポッターにも某女性政治家をモデルにした人物がいるとか聞いたことありますが、お前ら屈折しすぎや(笑)

まぁそういう(捻じ曲がった)エネルギーを著作につぎ込めるから有名になったのかもしれませんが(^^;



しかし何といいますか、性に関してはほぼフリーセックスが蔓延していた貴族社会。

凄まじいの一言ですね。

年齢差があまり無い、継母―息子(血縁関係が無いのが前提)も妖しい匂ひがプンプンあります。

光源氏―藤壺は5歳違い(源氏17歳・藤壺23歳)、

夕霧―紫は13歳違い(夕霧15歳・紫28歳)。


源氏は継母とヤっちゃいますが、

紫にホの字になった夕霧を見て、源氏が夕霧に「お前が紫に会うの禁止」とするのは、自らの経験があるからでしょう。


ううむ、何て羨ましい。


そういえば、日本での近親相姦ネタで喜ばれる(?)のは、母―息子。

氏によれば、韓国で好まれるのが、兄―妹で、亜米利加では、父―娘。


自分は「若くて可愛いねーちゃん(微妙に矛盾)」が好きなんで、亜米利加方式(?)なんですが。

蛇足ですが、自分はエディプス・コンプレックスは無かったですね。初恋も相当遅かったですし。

だからかなぁ、母親というか年上の女性に慕情なんて湧かないんですよ。

…あ、でも高校ン時は1つ上の先輩に惚れた事あるか。

ま、それはどーでもいー話なんでここまで。




ちなみに、「常夏」というタイトルがありますが、これは「撫子」の異称にあたります。なのでハワイとかを想像されたかた、恥を知りなさい(笑)

巨人の不調について雑考

別に巨人が不調でネタになる、というわけではないけれど。


ざっとYahoo!JapanSportsのデータを見る限り、打の軸はしっかりしている(打率は低いけど、人がそろっている、という意味)。
(100打席以上打っている選手で見ると)
元馬鹿ヲーナーのとばっちりを喰わされて(しかも会見日当日に元馬鹿ヲーナーは逃亡)巨人にトバされた小久保選手、ローズ選手、高橋選手、阿部捕手が(打率こそ伴わないものの)OPS(出塁率と長打率を足した数字)で.900以上をキープしている。
清原選手は…やはり打率の低さが意外に効いてる。出塁率は打率の1割増しだから決して悪い数字ではないし、長打率もきっちり5割超をキープしてるんだけどねぇ。


ただ、仁志選手・二岡選手が意外にダメぽな感じ(打率:.244/.245 出塁率:.273/.285 長打率:.261/.319)(キャプラー選手は論外)
なのに何故か仁志選手・二岡選手の打席数が一番多かったりするんだよね(^^;
そういった意味では、監督の起用方法に問題があるのかもしれない。100%間違っているわけではないけれども(50%の間違いではあるが)


いまさらだけど、巨人のネックはやはり防御率の低さ。防御率4.85はやはり低すぎる。
昔から言われてた事なんだけど、打者を集めるくらいなら投手を集めろよ、とは巨人内部からも出ている声(とはZakZakの記事)
っつか、ミセリをこの時期に解雇する、というのは、少し気が早かろう。某週刊誌にも書かれてあったけど。


現状のデータを見る限り、ちゃんと役割を果たしているのは上原投手のみ。いかになんぼなんでもこの状況では辛いだろう。
ホークスの投手層の厚みは(無理矢理に近いが)ドラフトで青田刈りした結果だ。そしてそれを城島捕手が支えている。
巨人軍フロントから見たら、3年がかりでFA・ドラフトで投手を集めて城島捕手(を来オフでFA獲得)の元成長させる、というシナリオも必要だろう。
そんなことしでかしたら、おいらはマジギレするけれども、巨人軍としたら「そうせざるを得ない」くらいに投手力が無い。
っつか、巨人軍から見たら、獅子身中の虫といえる上原投手しか確実に計算できる投手がいない、というのもどうかと思うが。


巨人軍は今シーズンはどうしようもなかろう。まさかこのまま最下位を突っ走るとは思えないけれども、本当にBクラス入りでシーズンを終わるかもしれない。
監督を更迭する必要があるかどうかはわからないけれども(っつか王監督のように長期政権を任せうる人―――例えば原・前巨人監督を再任―――にして腰を落ち着けてやらせる方法もある)、少なくとも投手力の向上は必須だ。


まぁ頑張ってください。
球界の盟主とやらは
世界に冠たる我がホークスが受け継いでやりますけぇ。